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外壁のひび割れは何ミリから危ない?種類・幅の見方・補修費用と「0.3mm」の国の基準の正しい読み方

公開 更新 編集責任者 鈴木 章悟

モルタルの外壁に入った幅の広いひび割れ

外壁のひび割れは、髪の毛ほどの細いもの(ヘアクラック)なら急ぐ必要は少なく、幅が0.3mmを超えるものや1mmを超えるものは、雨水が入りやすく構造に影響している可能性もあるため、業者に点検を頼む目安とされています。幅はクラックスケール(500円程度)やハガキの厚み(約0.3mm)で見当をつけられます。部分的な補修の費用は1か所1万〜10万円前後が目安です。なお、よく引用される「0.3mm」「0.5mm」の国の基準は、新築10年以内の住宅の紛争処理の参考として定められたもので、木造住宅の壁では幅ではなく、ひび割れが仕上材の下まで届いているかで判断する仕組みです。

目次
  1. ひび割れの種類
  2. 幅の見当をつける方法
  3. 「0.3mm」「0.5mm」という国の基準の正しい読み方
  4. 補修の方法と費用の目安
  5. 自分で補修してよいか
  6. 火災保険・地震保険の対象になるか
  7. 見積もりで確かめること
  8. よくある質問
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ひび割れの種類

サイディングの継ぎ目付近に入ったひび割れ
サイディングの継ぎ目付近に入ったひび割れ。

リショップナビ(株式会社じげん)は、外壁のひび割れを主に4種類に分けて説明しています。※1

種類 状態 主な原因
ヘアクラック 外壁の表面の塗膜がひび割れている 紫外線などによる経年劣化。新築から早い時期なら施工時の乾燥不足や素地に合わない塗料
構造クラック 外壁の内部までひび割れが届いている。幅0.3mmを超え、深さ4〜5mm以上が目安 建物の構造に問題が起きている場合が多い
乾燥クラック 近くで見てわかる程度の幅の狭いひび割れ 湿式工法の外壁で、乾燥と収縮を繰り返して起きる。完全に乾けば広がる心配は少ない
縁切れクラック 前に塗った所と後から塗った所のつなぎ目のひび割れ 塗装の中断で乾燥状態に差が出る。湿式工法で起きやすい

表はリショップナビの説明をもとに当サイトが整理したものです。※1 サイディングの外壁では、ボードの継ぎ目のシーリング(コーキング)が劣化して、外壁材にひび割れが入ることもあります(シーリングの劣化と打ち替え)。※2

出典:※1 リショップナビ(株式会社じげん)「外壁のひび割れはすぐ補修すべき?クラックの原因や判断の目安を解説」、※2 SUUMO(株式会社リクルート)「家の外壁の修理・補修の費用相場。火災保険は使える?DIYはできる?(リフォームタイムズ)」

幅の見当をつける方法

リショップナビは、補修が必要かどうかは幅で変わるとして、次のような目安を示しています。※1

  • 幅0.3mm以下:建物の構造に直接影響しないひび割れ。すぐに補修する必要はなく、進行に注意しながら様子を見る。
  • 幅0.3mmを超える:構造クラックのおそれがあり、専門業者への相談を勧める。
  • 幅1mmを超える:下地や構造部に影響している危険性があり、早急に点検と補修を行う。

幅を測る道具として、クラックスケールという専用の定規が500円程度で買えます。ハガキの厚みは約0.3mmなので、0.3mmを超えるかどうかの大まかな判断にも使えます。※1 高い場所は自分で測ろうとせず、見える範囲の写真を撮って業者や専門家に見せてください。

ひび割れの幅の目安(リショップナビの整理)0.3mm以下様子を見る進行に注意0.3mm超〜1mm業者に相談構造クラックのおそれ1mm超早急に点検・補修下地や構造に影響の危険幅の見当をつける道具ハガキ:厚さ約0.3mmクラックスケール(500円程度)※ 国の告示(平成12年建設省告示第1653号)の「0.3mm/0.5mm」は、新築10年以内の住宅の紛争処理の参考基準。 木造住宅の壁の欄は幅ではなく、ひび割れが下地材・構造材まで届いているかで判定する。出典:リショップナビ(2025年12月更新)、国土交通省 告示第1653号 をもとに当サイトが作成
ひび割れの幅の目安。0.3mm以下は様子を見る、0.3mm超は業者に相談、1mm超は早急に点検(リショップナビ)。

出典:※1 リショップナビ(株式会社じげん)「外壁のひび割れはすぐ補修すべき?クラックの原因や判断の目安を解説」

「0.3mm」「0.5mm」という国の基準の正しい読み方

ひび割れの幅の目安としてよく引用されるのが、国土交通省の「住宅紛争処理の参考となるべき技術的基準」(平成12年建設省告示第1653号)です。この告示は、不具合の現象と、構造耐力上主要な部分に欠陥(瑕疵)がある可能性との関係を、3つのレベルで示しています。※3

ただし、読むときに注意したい点が2つあります。

  • 対象は紛争処理の場面に限られる:新築時に建設住宅性能評価書が交付された住宅で、新築の工事完了から10年以内に発生し、紛争処理機関に申請された事象が対象です。塗り替えの時期を決めるための基準ではありません。※3
  • 木造住宅の壁は幅で判断しない:湿式の仕上材(モルタルなど)による仕上げの壁の場合、幅0.3mm以上0.5mm未満・0.5mm以上といった幅の区分は鉄筋コンクリート造の住宅の欄にあります。木造住宅の欄では、ひび割れが乾式の下地材や構造材の表面まで貫通しているか、仕上材と下地材・構造材にまたがっているかでレベルが分かれます。※3

つまり、木造の戸建てで「0.3mm未満だから大丈夫」「0.5mm以上だから欠陥」と言い切ることはできません。幅はあくまで見当をつける目安として使い、深さや数、広がり方は専門家に見てもらうのが確実です。

出典:※3 国土交通省「住宅紛争処理の参考となるべき技術的基準(平成12年建設省告示第1653号、最終改正 平成18年国土交通省告示第308号)」

補修の方法と費用の目安

リショップナビは、ひび割れを見つけたら、シーリング材による修理やエポキシ樹脂の注入など、壁の素材に合った方法で処置するよう勧めています。部分的な修理の費用は1か所1万〜10万円前後が相場で、状態によっては30万円程度になる場合もあるとしています。※1

ひび割れが多い場合や、ちょうど塗り替えの時期に当たる場合は、外壁全体の塗装や張り替えを提案されることもあります。リショップナビの整理では、外壁塗装は1平方メートルあたり約1,700〜5,000円、外壁材の張り替えは約7,000〜9,000円が相場です。※1 塗り替えの費用全体は外壁塗装の費用の目安、張り替えとの違いは張り替え・カバー工法・塗り替えの違いで整理しています。

SUUMOの取材記事で、さくら事務所の一級建築士は、すでに継続的に雨漏りが起きている場合は表面の塗装だけでは直らないとしています。※2 室内にしみがある場合は、塗装業者より先に雨漏りの原因を調べる必要があります。

出典:※1 リショップナビ(株式会社じげん)「外壁のひび割れはすぐ補修すべき?クラックの原因や判断の目安を解説」、※2 SUUMO(株式会社リクルート)「家の外壁の修理・補修の費用相場。火災保険は使える?DIYはできる?(リフォームタイムズ)」

自分で補修してよいか

同じ記事でさくら事務所の一級建築士は、低い位置のひびをとりあえず埋めておくDIYは良いとしながらも、1階にひびが出ていれば2階にも不具合が出ていると考えられ、全体を点検して補修する必要があるためDIYでは難しいと話しています。自分で直して満足してしまうと、気づかなかった劣化を放置することにもなります。※2

また、塗り直しは10〜15年おきを基本に、定期的に、特に大きな地震の後には建物の周りを回って外壁を見るよう勧めています。※2

出典:※2 SUUMO(株式会社リクルート)「家の外壁の修理・補修の費用相場。火災保険は使える?DIYはできる?(リフォームタイムズ)」

火災保険・地震保険の対象になるか

台風や大雪などの自然災害で外壁にひびが入った場合は、条件を満たせば火災保険の対象になることがあります。一方、経年劣化によるひび割れや施工不良は対象外で、地震が原因のひび割れは地震保険の補償範囲です。※2 詳しくは外壁の修理と火災保険で整理しています。「保険で無料で直せる」と勧誘された場合は注意してください(訪問販売の勧誘と断り方)。

出典:※2 SUUMO(株式会社リクルート)「家の外壁の修理・補修の費用相場。火災保険は使える?DIYはできる?(リフォームタイムズ)」

見積もりで確かめること

  • ひび割れの補修が「下地補修 一式」とだけ書かれていないか。補修の方法(シーリング、エポキシ樹脂の注入、Uカットなど)と、長さ(m)や箇所数が書かれているかを確かめます。
  • 補修した部分に塗装を重ねるかどうか。
  • ひび割れの原因についての説明があるか。構造の問題が疑われる場合は、塗装業者だけでなく建築士などの専門家の点検も検討します。※2

見積書の読み方は見積書の見方、劣化のサイン全体は外壁の劣化のサインで整理しています。

モルタル外壁のひび割れ補修の工法(シール・樹脂注入・Uカット)と幅の目安はモルタル外壁の塗り替えにまとめています。

出典:※2 SUUMO(株式会社リクルート)「家の外壁の修理・補修の費用相場。火災保険は使える?DIYはできる?(リフォームタイムズ)」

よくある質問

外壁のひび割れは何ミリから補修が必要ですか
リショップナビは、幅0.3mm以下なら構造に直接影響しないひび割れとして様子を見てよく、0.3mmを超えると構造クラックのおそれがあるため業者に相談、1mmを超える場合は早急に点検と補修を、としています。幅はクラックスケールやハガキ(厚さ約0.3mm)で見当をつけられます。
国の基準で0.3mm未満なら問題ないと決まっていますか
国土交通省の告示の「0.3mm」「0.5mm」は、新築10年以内の住宅の紛争処理の参考として、欠陥の可能性との関係を示したものです。また、木造住宅の壁の欄では幅ではなく、ひび割れが下地材や構造材まで届いているかで判断します。木造の戸建てに幅だけを当てはめることはできません。
外壁のひび割れの補修費用はいくらですか
リショップナビによると、部分的な修理は1か所1万〜10万円前後が相場で、状態によっては30万円程度になる場合もあります。外壁全体を塗装する場合は1平方メートルあたり約1,700〜5,000円が目安です。

出典

  1. リショップナビ(株式会社じげん)「外壁のひび割れはすぐ補修すべき?クラックの原因や判断の目安を解説」(2025年12月15日更新) https://rehome-navi.com/articles/3134 /確認日 2026-09-30
  2. SUUMO(株式会社リクルート)「家の外壁の修理・補修の費用相場。火災保険は使える?DIYはできる?(リフォームタイムズ)」(2026年4月更新) https://suumo.jp/remodel/blog/entry/20240628/001 /確認日 2026-09-30
  3. 国土交通省「住宅紛争処理の参考となるべき技術的基準(平成12年建設省告示第1653号、最終改正 平成18年国土交通省告示第308号)」(最終改正 平成18年2月23日) https://www.mlit.go.jp/common/001032016.pdf /確認日 2026-09-30
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出典:株式会社ソーラーパートナーズ「外壁塗装パートナーズ(公式サイト・見積もり比較の流れ・よくある質問)」(確認日 2026-10-06)

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出典:株式会社じげん「リショップナビ外壁塗装|外壁・屋根塗装業者を見積り比較」(確認日 2026-09-30)

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出典:株式会社ドアーズ「外壁塗装の窓口(公式サイト)」(確認日 2026-09-29)

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出典:株式会社shalcfield「【外装工事ヒカーク】外装工事の優良業者紹介サービス(公式サイト)」(確認日 2026-09-29)

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