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遮熱塗料の基準:補助金の条件になる日射反射率と、区ごとの違い

公開 更新 編集責任者 鈴木 章悟

金属の屋根

自治体の遮熱塗装の助成は、ほとんどが「近赤外域の日射反射率が○%以上」という条件で塗料を指定しています。基準の数字は区によって40%から70%まで違い、同じ塗料でも色によって数値が変わります。見積もりの段階で、使う塗料の品名・色と、日射反射率を示すカタログや第三者機関の証明書を業者に出してもらってください。

目次
  1. 遮熱塗料(高日射反射率塗料)とは
  2. 区ごとの日射反射率の基準(東京23区の例)
  3. 見積もりの段階で業者に出してもらうもの
  4. 23区以外で屋根の遮熱塗装を補助する自治体の例
  5. よくある質問
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契約の前に、条件を満たす見積もりを2〜3社から取るのが基本です。利用は無料で、契約の義務はありません(公式サイトの表示)。

遮熱塗料(高日射反射率塗料)とは

太陽光のうち、熱のもとになる近赤外線を反射して、塗った面の温度が上がるのを抑える塗料です。自治体の助成では「高反射率塗料」「高日射反射率塗料」「遮熱性塗装」などと呼ばれています。

JIS(日本産業規格)には屋根用の規格としてJIS K 5675(屋根用高日射反射率塗料)があり、屋根向けの助成では「JIS K 5675に適合する塗料」を条件にしている区があります。※1※2 外壁向けの助成は、JISの規格ではなく、日射反射率の数値で条件を決めているのが一般的です。

出典:※1 江東区「令和8年度【個人住宅用】江東区地球温暖化防止設備導入助成事業」、※2 文京区「令和8年度文京区新エネルギー・省エネルギー設備設置費助成事業パンフレット」

区ごとの日射反射率の基準(東京23区の例)

当サイトが公式資料で確認した区の基準です。数値はいずれも近赤外域の日射反射率です。

区 基準 対象の部位
葛飾区 70%以上 屋根等・壁※3
港区 60%以上、かつ明度(L*値)60以上 屋上・屋根のみ※4
品川区 50%以上 屋根・屋上・外壁・ベランダ※5
杉並区 50%以上 屋根・屋上・外壁※6
足立区 50%以上 屋根・壁(戸建てのみ)※7
千代田区 50%以上(第三者機関の測定) 屋上・壁面※8
台東区 40%以上(第三者機関の測定) 屋上・屋根部のみ※9

葛飾区の70%、港区の「日射反射率60%以上かつ明度(L*値)60以上」は、ほかの区より厳しい基準です。港区が明度の条件を付けているように、同じ塗料でも色によって条件に合うかどうかが変わります。色を決める前に、その色の日射反射率を業者に確かめてください。

出典:※3 葛飾区「令和8年度 かつしかエコ助成金のご案内(個人住宅用)」、※4 港区「高反射率塗料等」、※5 品川区「令和8年度 住宅改善工事助成事業のご案内」、※6 杉並区「【エコ住宅促進助成】高日射反射率塗装」、※7 足立区「省エネリフォーム補助金(事前申請)」、※8 千代田区「令和8年度ヒートアイランド対策助成」、※9 台東区「台東区脱炭素推進助成金 申請の手引き」

見積もりの段階で業者に出してもらうもの

  • 塗料の品名と色番号:日射反射率は色ごとに違います。
  • 日射反射率を示す資料:カタログの数値で足りる区と、第三者機関の試験結果(日本塗料検査協会の試験結果報告書など)を求める区があります。※9※10
  • 塗る面積の根拠:面積あたりで助成額を決める区では、図面と計算式が必要です。※10
  • 塗料缶の写真:完了報告で、使った塗料の缶の写真を求める区があります。※10※9

港区・台東区は、要件を満たすことを区が確認した塗料の一覧を公表しています。一覧にある塗料なら、書類の一部を省ける場合があります。※4※9

区ごとの日射反射率の基準(東京23区の例・近赤外域)葛飾区70%以上屋根等・壁港区60%以上屋上・屋根のみ(明度L*60以上も条件)品川区50%以上屋根・屋上・外壁・ベランダ杉並区50%以上屋根・屋上・外壁足立区50%以上屋根・壁(戸建てのみ)千代田区50%以上屋根・外壁など基準を満たす塗料かは、メーカーの試験成績書(日射反射率の数値)で確かめる出典:各区の公式資料をもとに当サイトが作成。基準は年度で変わるため各区のページで確認
東京23区の遮熱塗装の補助における日射反射率の基準の例。

遮熱塗装に補助が出る自治体と補助額・受付状況の一覧は遮熱塗装に補助金が出る自治体の一覧にまとめています。

出典:※4 港区「高反射率塗料等」、※9 台東区「台東区脱炭素推進助成金 申請の手引き」、※10 北区「再生可能エネルギー及び省エネルギー機器等導入助成のご案内【一般用】(令和8年度)」

23区以外で屋根の遮熱塗装を補助する自治体の例

屋根の遮熱塗装を補助の対象にしている自治体は、東京23区以外にもあります。埼玉県久喜市のゼロカーボン推進補助金は、JIS K5675に適合した塗料か、明度に応じた日射反射率の基準を満たす塗料による屋根用高遮熱塗装を、塗装面積1平方メートルあたり400円(上限2万円)で補助しています。※11 茨城県土浦市の住宅リフォーム助成制度は、一般的な塗料より高い断熱・遮熱効果がある塗料を使う屋根・外壁の塗装を対象にしています。※12 どちらも、使う塗料の日射反射率がわかる書類の提出が必要です。

自治体ごとの判定は補助金・助成金の一覧から住んでいる自治体のページで確かめてください。屋根塗装の費用や時期は屋根塗装で整理しています。国の住宅省エネ2026キャンペーンは、遮熱塗装を含め塗装だけの工事を対象にしていません(国の補助金と外壁塗装)。

23区で遮熱塗装を助成する制度の例です(いずれも当サイトの区ページで2026年9月下旬に確認)。外壁も対象:品川区(工事費用の10%、上限20万円、日射反射率50%以上)、杉並区(20%、屋根・外壁合わせて上限15万円)、葛飾区(日射反射率70%以上、屋根等または壁で一律5万円)、足立区(3分の1、上限5万円。令和8年度は受付終了)。屋根などのみ:江東区(屋根・屋上・ベランダ、1平方メートルあたり1,000円)、北区(屋上・屋根面、50%で上限10万円。令和8年度は受付終了)。

出典:※11 久喜市「令和8年度久喜市ゼロカーボン推進補助金」、※12 土浦市「令和8年度 土浦市住宅リフォーム助成制度のお知らせ(対象リフォーム工事等一覧)」

よくある質問

遮熱塗料なら、どの区でも助成の対象になりますか
なりません。遮熱塗装の助成がない区や、対象が屋根・屋上だけの区があります。また、日射反射率の基準は区ごとに40%から70%まで違います。
断熱塗料も遮熱塗料と同じ扱いですか
区の遮熱塗装の助成は、日射反射率の数値で塗料を判断します。「断熱塗料」という名前でも、日射反射率の基準を満たしているかを資料で確かめる必要があります。目黒区のように、断熱のメニューに断熱塗装・遮熱塗装を含めないと明記している区もあります。※13

出典:※13 目黒区「住宅リフォーム資金助成」

出典

  1. 江東区「令和8年度【個人住宅用】江東区地球温暖化防止設備導入助成事業」(令和8年4月) https://www.city.koto.lg.jp/380201/machizukuri/kankyo/sedo/30jyosei.html /確認日 2026-09-28
  2. 文京区「令和8年度文京区新エネルギー・省エネルギー設備設置費助成事業パンフレット」(令和8年度) https://www.city.bunkyo.lg.jp/bosai/kankyo/hozen/energy.html /確認日 2026-09-28
  3. 葛飾区「令和8年度 かつしかエコ助成金のご案内(個人住宅用)」(令和8年度) https://www.city.katsushika.lg.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/036/374/r8goannaikojin.pdf /確認日 2026-09-28
  4. 港区「高反射率塗料等」(2026年4月23日更新) https://www.city.minato.tokyo.jp/chikyukankyou/kankyo-machi/kankyo/hojo/toryo.html /確認日 2026-09-29
  5. 品川区「令和8年度 住宅改善工事助成事業のご案内」(2026年10月15日更新(令和8年度)) https://www.city.shinagawa.tokyo.jp/kurashi/sumai/1004280/1004283.html /確認日 2026-11-05
  6. 杉並区「【エコ住宅促進助成】高日射反射率塗装」(2026年4月3日更新) https://www.city.suginami.tokyo.jp/s103/24175.html /確認日 2026-09-28
  7. 足立区「省エネリフォーム補助金(事前申請)」 https://www.city.adachi.tokyo.jp/kankyo/kurashi/kankyo/syouenesetubi.html /確認日 2026-09-29
  8. 千代田区「令和8年度ヒートアイランド対策助成」(令和8年度) https://www.city.chiyoda.lg.jp/koho/machizukuri/kankyo/hojo/heat-island.html /確認日 2026-09-28
  9. 台東区「台東区脱炭素推進助成金 申請の手引き」(令和8年度) https://www.city.taito.lg.jp/kenchiku/kankyo/jyoseiseido/datsutanso.html /確認日 2026-09-29
  10. 北区「再生可能エネルギー及び省エネルギー機器等導入助成のご案内【一般用】(令和8年度)」(令和8年度) https://www.city.kita.lg.jp/dev-environment/environment/1010099/1010102.html /確認日 2026-09-29
  11. 久喜市「令和8年度久喜市ゼロカーボン推進補助金」(2026年8月28日更新) https://www.city.kuki.lg.jp/machizukuri/hozen/hojokin/1012797.html /確認日 2026-09-30
  12. 土浦市「令和8年度 土浦市住宅リフォーム助成制度のお知らせ(対象リフォーム工事等一覧)」(令和8年度) https://www.city.tsuchiura.lg.jp/data/doc/1775095112_doc_31_0.pdf /確認日 2026-09-29
  13. 目黒区「住宅リフォーム資金助成」 https://www.city.meguro.tokyo.jp/kurashi/sumai/enjo/reform/rifoumu.html /確認日 2026-09-28
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対応エリア
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出典:株式会社サフタ「外壁塗装セレクトナビ(公式サイト・ご利用の流れ・運営会社)」(確認日 2026-09-29)

2位外壁塗装パートナーズ

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  • 断りの連絡を代わりに行う「お断り代行」と、押し売りや不適切な見積もりを禁じる「イエローカード制度」がある
  • 自治体の助成金の条件(市内業者・事前登録・塗料の指定など)を調べたうえで塗装店を紹介すると、よくある質問で説明
  • 北海道の外壁塗装は申し込みの対象外

出典:株式会社ソーラーパートナーズ「外壁塗装パートナーズ(公式サイト・見積もり比較の流れ・よくある質問)」(確認日 2026-10-06)

3位リショップナビ外壁塗装

運営会社
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対象
外壁・屋根の塗装(築8年以上、1年以内に工事予定)
対応エリア
全国
  • 条件に合う塗装会社を最大4社まで無料で紹介し、現地調査の日程調整も代行する
  • 加盟会社は全国500社で、加盟前に担当者が面談して審査していると公式サイトで説明している
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出典:株式会社じげん「リショップナビ外壁塗装|外壁・屋根塗装業者を見積り比較」(確認日 2026-09-30)

4位外壁塗装の窓口

運営会社
株式会社ドアーズ(ポート株式会社の100%子会社)
許可・登録
建設業許可 東京都知事許可(般-7)第160834号(公式サイトの表示)
対象
外壁塗装の見積もり(施工店の紹介)。築7年未満の住宅は対象外
対応エリア
全国(北海道・沖縄を除く)
  • 全国5,500社以上の加盟店から、要望に合う施工店を紹介。最大4社の相見積もりを取れる(公式サイトの表示)
  • 相談から見積もりの取得まで無料。見積もり後に断ることもでき、施工店への断りの連絡を代わりに行うサービスもある
  • 運営は株式会社ドアーズ。東証上場のポート株式会社の100%子会社
  • 北海道・沖縄にお住まいの方と、築7年未満の住宅は申し込みの対象外

出典:株式会社ドアーズ「外壁塗装の窓口(公式サイト)」(確認日 2026-09-29)

5位外装工事ヒカーク

運営会社
株式会社shalcfield
対象
一戸建て・マンション・店舗などの外装工事(塗装、屋根の葺き替え・カバー工事、防水工事、雨漏り修理)の見積もり
対応エリア
全国
  • 専属アドバイザーが建物の状態を聞き取り、業者の担当者を複数名紹介。相談・紹介・現地調査・見積もりは無料
  • 加盟業者からは固定の掲載料を受け取る仕組みで、契約時の中間マージンは受け取っていないと公式サイトで説明
  • 業者への断りの連絡をアドバイザーが代わりに行う「お断り代行制度」、クレームの多い業者を外す「加盟店除名制度」がある
  • 加盟業者の無理な営業は禁止。申し込み後、業者から直接連絡が入ることはないと公式サイトで説明

出典:株式会社shalcfield「【外装工事ヒカーク】外装工事の優良業者紹介サービス(公式サイト)」(確認日 2026-09-29)

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